オールドレンズのススメ ”planar 50mm f1.7”
オールドレンズのススメ
”Planar 50mm f1.7”
以前に、ロシアンオールドレンズであるIndustar(インダスター)を紹介したが今回はCONTAX・Planar50mm f1.7を紹介しようと思う。 このレンズを紹介しようと思った訳は、一般にPlanarはf1.4のほうが取り上げられやすいのと、自分で調べた時にサンプル写真が少ないように感じられたので。
(CONTAX distagon28mm/f2.8で撮影)
Planarとは
まずは、Planarについて。
Planarはカールツァイス(Carl Zeiss)から発売されているレンズです。
現行では、名前がMilvusになって刷新されています。
今回紹介するのは、その中でもCONTAX(俗に言うヤシコン)レンズのPlanar50mmf1.7です。1975年が初出です。もちろんマニュアルフォーカスで(というかツァイスレンズはMFが標準なので。)、いわゆるオールドレンズになります。
ちなみにこのPlanar50mmには二種類あって、f1.4とf1.7のレンズが有ります。
もちろんf1.4の方が性能が良いとされ、価格の違いもあります。またf1.7のほうは、最短撮影距離0.6mとなっています。巷には、f1.7の性能がf1.4と大差なく差別化するためにこの撮影距離になっているとか。f1.7のほうは俗に「安い方のプラナー」とも呼ばれています。
今回紹介するのはその、安い方のプラナー。ですが、その性能は十二分なものだと思います。いくつかサンプル写真を上げていこうかと思います。
物撮り
真ん中の枝にしっかりとピントがあっています。マニュアルフォーカスのほうがピント合わせが難しいですが、AF任せではなかなかこのようなジャスピン写真はむずかしいのではないでしょうか。
また外でいる限りは、最短撮影距離60cmはさほど気になりません。
このように桜などの物撮りが楽しいです。
風景
このように遠景もしっかりこなせます。絞れば、キレッキレのツァイスが味わえます。
こんな感じで開放で、ぼけぼけ写真も楽しめます!!
(香港、the peak スカイ・テラス428から撮影)
アップロードすると画質が下がるのでわかりづらいですが、こんな夜景も取れます。ちなみに三脚なしで撮っています。明るいレンズだからこそできることですね。
ポートレート
標準である50mm、そして巷に多くあるオールドレンズのような描写の甘さはあまりなく、現代レンズとパッと見では判別つかないようなツァイスの素晴らしさがあります。
桜を見に行ったこの日は、まさかの雪が降っていました。吹雪の中、写真を構えているとレンズにどうやら雪がついたみたいでこのような謎フレア写真に。
これも、現行の何十万もするツァイスレンズではおいそれとできないです。
オールドレンズで安価なPlanarだからこそ気軽に外に持っていけるのではないでしょうか。